【第四章】『初めての体験Ⅱ』

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「今日はこっちの車にバイクを積んでるんですか? それにこのバイク、 この前のバイクとなんか違う」 「今日はダートの練習だ」 「ダート?なんですかそれ」 「ダートトラックって言って、 舗装されていない、 土で出来たコースをオフロードバイクで走るんだ」 「どうしてそんなことするの?」 「もしレース中にタイヤが滑っても、 ダートの様なすべりやすいコースを走っていれば、 タイヤの滑り出しの感覚をつかめる、 そういう所を走る事によって、 万が一タイヤが横滑りしても、 すぐに対応できるんだ、 あと最近のトップライダーは、 わざとコーナーでリアタイヤを滑らせて、 マシンの向きを変えているんだ」 「そうなんですか、凄いですね」 この時、運転席には浜崎が座っていた。
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