一章

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彼はそんな女将の笑顔にほっと胸をなでおろし、彼女に酌をした。 「この話をするんは女将が初めてじゃ。わしも女将を信用しとるから話すんで」 酒をつぎ終わると彼は新しいタバコに火を付けた。 「今から七年前じゃから二千五年か、ありゃあっつい夏じゃったの~八月じゃったか・・・」 そう彼は話を切り出した。
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