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そして酒が進と意外な話が飛び出した!
『私さぁ、今このサイトに登録してるんだぁ~知らない人とメールしたり、日記読んだり、ゲームしたりできるんだよ~』
『へぇ~』
『私のお気に入りはこの人!今ね、この【Saga】って人とたまにメールのやり取りしてるの。』
智子は顔面蒼白になった。
そのサイトは智子にとって鬼門だった。
愛人アキラが昔から登録していたサイトで、一度何気なく覗いた時に彼の日記を読んだら『同級生に告られた』との内容でアタフタしてそれからいかなかった。
今回またしてもこのサイトが出て来ようとは…
しかも留美のお気に入りの人というのは【Saga】アキラだったのだ!
智子はうろたえてさっきまでの堂々とした態度はとれなくなっていた。
『あれ?智子どうしたの?』
『その人ね、私の大切な人なんだ…あんたが本気なら受けて立つ!でも譲る気はないから!』
智子は涙目になりながら必死の形相で留美に訴えた!
『いやいやいやいやそんなんじゃないからっ』
留美は智子のあまりの勢いに気圧された。
普段から何者にも動じない冷静な女のパニクった顔を始めてみた。
それからはその話題は避けたが、智子は憤慨したり落ち込んだりで話は上の空だった…
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