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透輝が手に持つ大きな鎌が、唸りをあげて相手に襲い掛かる。しかし傷んだ武器ではそこまでの破壊力を出せず、相手のCSにひびを一筋入れただけに終わった。
続いて相手の攻撃。相手は武器をアレスに消されてしまったため素手での攻撃である。当然と言うかなんと言うか、透輝のCSには小さな傷しか入らない。
「……リジー!」
『ハイハーイ』
次に透輝が呼び出したのは、丸い耳のついたフード付きローブを着た女の子、ウァプラのラピスラズリだった。
彼女が手にした巨大な鎚を地面に叩き付けると、ビリビリと空気が震える。それと共に、アミーによって傷まされた装備品が本来の輝きを取り戻しただけでなく、さらに目映い光を放ちだす。
『透輝くん、久しぶりだね!ボクのこと呼んでくれたの!』
「この頃アレスだけで事足りてたからなあ……ありがと、リジー」
続いて、相手もデビルを呼び出す。
顕れたのはグラシャ=ラボラス。
ひたりと目を合わせられた瞬間、透輝の背中を言い知れぬ悪寒が走る。
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