序章。

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春は出会いの季節だと、誰かが言っていたけれど。 去年は高校の入学式だった。 新しい学校、新しいクラス、新しい友達。 そんな“新しい”にもすぐ慣れて、特に何かあるわけでもなく、一年は足早に過ぎ去った。 今年もそうなんだろう、って。 あたしは勝手に決めつけて、周りを見ていなかったのかもしれない。 運命的な出会いは、すぐそこで、あたしを待っていた。
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