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怯える三人を見て和貴は面白がるように笑いながら続ける。
「何びびってんの? そもそもお前ら誰に絡んでるか分かってやってた? お前ら三人がかりでもこいつにゃ勝てねえよ。……いや、お前らの高校にはこいつに勝てる奴は居ねえよ。本当、馬ッ鹿だなぁ」
笑いながら話していた和貴は、最後に凄みを利かせて「分かったらとっとと失せな」と締め括った。
三人組は挙動不審になりながらも焦った様子でこの場から離れようとする。
和貴はそんな三人の背中を見ながら思い出したように続ける。
「あっ、そうだ。俺ら元はお前らの高校の武田たちに用があって来たんだよ。せっかく出向いてきたのに居なくてさ。今、探してたとこ。まあ、あいつらより大物が釣れたから今日は引くよ。んで明日も来るからさ。逃げんなっつっといて」
三人は口々に「分かりました」と言いながら走り去って行った。
結果として三人組からは助けてくれた訳だけど……。
「んじゃ、俺も行くわ」
わざとらしく笑ってその場を去ろうとしたが、やはり和貴が道を塞ぐ。
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