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「お前の楽しみってのは喧嘩かよ」
俺は呆れた表情で真裕美を見つめる。
「喧嘩ってより刺激が欲しいだけだよ。変化のない平凡な毎日なんてつまんねえだろ」
真裕美は若干表情を緩めて片方の口角を上げ、にやりと笑った。
まあ、俺らも似たようなもんだし、女にもそういう考えの奴は居んのかな。むしろ女版鏡司だから当然か。
そんなことを思っている俺の横で鏡司も似たようなことを口にする。
「それじゃ俺らと一緒じゃねえか」
突っ込みながらもどことなく嬉しそうな鏡司は、いつもと同じような笑みを浮かべていた。
微妙に先が思いやられる感もあるけど、これから楽しくなりそうだな。
二人を見ながらそんな考えが過り、俺はなんとなく浮かれた気持ちになりながら教室への歩を進めた。
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