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ベルカナ「ハンターは正面……いえ、後ろにも気配がしますね」
レイ「え?じゃあ隠れてた方がいっか~」
ベルカナ「ここは二手にわかれてみましょう。私が後ろのハンターを寄せつつ前のハンターも誘うので空いたところから逃げてください」
モニカ「おー!頼りになるぅ」
ベルカナ「では、上手く逃げ切れたらどこかで」
ベルカナがガサガサ音を立てて走り抜けるとモニカとレイは正面をゆっくり抜ける。
確かに正面のハンターは音に釣られてベルカナの方へゆっくりと歩いている。
モニカ「案外単純じゃんwww」
ハンターの後ろに回ると、あまり音を立てないように、かつ迅速に樹海を抜ける。
しかし、突然ベルカナが立てていた音が消え、レイたちが立てる音が聞こえやすくなるとハンターは一気に振り向いた。
モニカ「やばくない?」
レイ「逃げるが勝ち!」
見つかった――
ハンターは二人に向かって走り出す。
モニカは隠れ、レイはただただ走り抜ける。
視界の悪い樹海ということもあってか、ハンターの狙いは近くに隠れるモニカではなく音を立てて逃げるレイ。
レイはハンターすら超える速さで樹海を抜けると、勢いをまったく殺すことなく住宅街に逃げ去った。
ハンターもレイを見失い、隠れていたモニカもことなきを得た。
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