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◇◇◆◆
赤く染まる天に照らされて、大地が緑が海が生きとし生けるもの全てが、赤黒く染まる……その異端な地を人々は“ハルーナ”と名付けた。
ハルーナとは世界共通語のカリシア語で“いかれた”、もしくは“奪われた”という意味である。
始まりはまだたったの五年前。
五年前まではハルーナにも青い空、広大な大地、色鮮やかな花を咲かせる木々、生命力に溢れた海、多様な生物に溢れていた。
では何故ハルーナはこのようなことになってしまったのか。
真実を知る者は、限りなく少ない。
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