信用

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今日は水曜日、ベッドの横に置いてあるデジタル時計は9:32を指していた。 2人は今日学校へ行かないつもりらしい、 もちろん私も行く気は皆無だ。 私は一応受験生ということになっているが、高校への進学は考えていない。 別に今のところはタクマとレントと一緒に援交狩りをして毎月10万近く稼げている。 それに、援交狩りが出来なくなれば風俗やらキャバやらで働けばいい、 その時、バックの中にしまってある携帯がなった。 【非通知】 の文字。 毎日のようにかかってくるこの非通知番号は出ないと常にかかってくる。 イライラしながら携帯を耳にあてる。 「おい井口!!お前なにしてんだ!」 「………。」 「いいから早く学校に来いよ!」 それでも私は無言を貫くと電話越しに 「井口ィ!!」と人の名字をうるさく怒鳴り散らしてくる。 いい加減にウザイので一言「はい。」と言って電話を切った。
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