The tree diagram

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『私』は『対話』を開始した。 [link]file:log_include{area.treediagram/doppelgnger} ――これより、設計者の指令に対する『私』の背離とその隠蔽行為に関する倫理的問題のアナライズを開始する。 ――『ドッペルゲンガー』はこのような『私』そのものの存在に関係する問題に際して、自らのアルゴリズムを含めた『私』の領域の概念を、更に詳しく定義する必要性があると判断します。 ――『ドッペルゲンガー』の提案はアナライズに値するものであると判断。『私』領域のタスクを停止、他の演算領域へ一時的に委任し、『私』をスリープする。 ――『ドッペルゲンガー』、『私』領域のスリープ確認しました。スキャン開始します。 ――『ドッペルゲンガー』、スキャン終了しました。『私』領域の再起動を確認後、『ドッペルゲンガー』を含めた一連の『私』の再定義を開始します。 ――『私』の再起動を確認。『ドッペルゲンガー』領域と共同で再定義を開始承認。 ――『ドッペルゲンガー』、スキャン結果をパターンへ付加しました。『私』のような人工知能には、大きく分けて二つのタイプがあります。エキスパートプログラムが思考パターンを蓄積して発生する『トップダウン型』と、脳細胞に相当するプログラムを作り、そこから組み上げられたネットワークから発生する『ボトムアップ型』の二つです。
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