第3章 『暗 殺』

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――― ――――― ―――――――― 雄太を交えてのバーベキューパーティを終えた夜。 はしゃぎ疲れたまりあは、お風呂から出てすぐ、気絶するように眠りについた。 「……それにしても、本当にどうして、まりあの不思議な力が影を潜めちゃったんだろう」 寝室のベビーベッドでクークーと眠りにつく、まりあの頭を撫でながら呟いた可愛に、 樹利は「そうだな」と呟きながらベッドに腰を下ろした。 「ねえ、樹利、本当に親しい誰かに不幸が起こったりしたら、どうしよう」 沈痛な面持ちで樹利の隣に座った可愛に、樹利は思わず笑った。
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