第1章 『青天の霹靂』

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「本当だね。 2人とも一見無愛想な感じなのに、こんな素敵な花を用意してくれるなんて。 青い薔薇の花言葉は『神の祝福』だって」 菜摘は感激に目を潤ませながら、花束を優しく抱き締めた。 「2人にはお礼を言っておくよ」 「あ、私からも」 「そうだね。きっと喜ぶよ」 パリスと菜摘はそう言って見詰め合い、そっと唇を合わせた。 パリスと菜摘の結婚生活。 それは皆に祝福された、温かく幸せな毎日だった。
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