20507人が本棚に入れています
本棚に追加
「……そうね、そうだったわね。あなたと私は本当によく似てるわ。
だからこそ結婚する気になんてなれないの」
そう言って鋭い目を見せた桐華に、忍はクスクス笑った。
「美しい君に睨まれるとゾクゾクするよ」
懲りない忍に、桐華は呆れたように肩をすぼめた。
「それより一度桐華、君に聞きたかったんだ。
昔君は樹利と同棲していただろう?普段の樹利ってどういう感じなんだい?」
興味深そうに身を乗り出した忍に、
「普段の樹利って……別にあのままよ」
と桐華は紅茶を口に運んだ。
最初のコメントを投稿しよう!