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あやかはそんな感じで、こんな感じの、少しあれな女の子だ。愛すべきヒロインで、心配な腐れ縁で、愉快な幼馴染みなのだ。
「ねえねえ、かずきくん、かずきくん」
俺が昔話に耽っている間に、あやかは落ち着いたようだった。
何故か、俺の胸と自分の胸を交互に触っている。
「おっぱいって柔らかいよねー。こんなに柔らかいものは、世に二つとないよ。うんうん」
どうやら、一人で納得したらしい。
「既に二つ実らしてるじゃねーか」
一応つっこんでおく。
こいつに一人で喋らせておくと、いつまでもボケ続けるからな。
「んん? おやおや? もしやさては、かずきくん。わたしの胸、触りたいの? 柔らかいよー、柔軟剤使っちゃってるよー」
艶かしく揉み上げ、指を自身の肉に食い込ませるあやか。
俺は生唾を飲んだ。
胸を男性が触ると胸が大きくなるっていうが、あれはあやだと思う。
だって、大きくなるのは寧ろ男の方だもの。
「だめーっ、触らせてあげませんよーだっ」
あやかは隠す様に、胸を腕で包んだ。舌を出す仕草が、たまらなく可愛い。
「おい、お前は今俺だけじゃなく、読者も裏切ったぞ」
「今の流れで本当に揉ましてくれる女の子は、中々居ないと思うよ……」
「うーわ、完全に裏切られた……。今後お前の事は、ブルータスって呼ぶわ」
軽蔑の視線を送ると、あやかは、おもむろに俺の下腹部を指差した。
「ところでさ、さっきから私のお腹に固い何かが当たってるのだけれど」
ギクリ。
「……何の話かな?」
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