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長い水音が止まると、伊織が白いハンケチで手を拭きながら現れる。
「お待たせ」
そして王子様スマイルwwwこのエセハンサムめwwwwwでももう手遅れよwwあなた一時間もトイレに篭ってたのよwwwwマゼランなの?ねえ、マゼランなの?
「ふざけんなww押しかけといて自分はトイレとかふざけんなwww何食ったんだよw」
「もやし」
うは貧乏飯ktkrwww
「……と、家庭栽培してたフサフサの青いカイワレを混ぜてサラダにしてみたんだが、珍味なんだなこれが」
フ、フサフサの青い……カイワレ?
「どう考えてもカビルンルンです本当にありがとうございました」
?!みたいな顔をしてこっちを見てくる伊織。
こっち見んな。
フサフサとかどう考えてもやばいだろw腐界に飲まれた街がまぶたの裏に浮かんだ。
「その発想は無かった。あんまり腹が減ってたもんで、量が増えたことに対する喜びしか感じなかったわ」
いつもポジティブシンキング♪ってかwwwww
「して結局何しに来た。まさかインチキ週刊誌カルチェラタンに用ではあるまいな」
「ああそうだ忘れてた。お前今のボンビー生活をどう思う?」
「なんだよ急に。おまい程じゃなさそうだが苦しいぜ」
「じゃああのキッチン横のカイワレはなんだよ」
目敏いwwwww
カイワレ処は貧乏の証ですわな。
「非常に苦しいですwww正直今日のご飯も怪しいですwwww」
「そうだろうそうだろう。そこでおまいに提案がある」
「よろしい続けろ」
こいつの提案なんてどうせ頑張っても「僕と契約して銀行強盗になってよ!」程度のもんだろう。
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