第二章

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キーンコーン……ガラッ チャイムとほぼ同時に眼鏡を掛け直し教室へ入った。 「おはようございます。今日はまず皆さんに自己紹介をしてもらいます。アンケート用紙を見ながらでも構いませんし、それ以外でも構いませんので…」 「先生~!まずは先生から自己紹介して下さ~い」 面倒だな、と思いつつも仕方ないので渋々始める事にした。 「わかりました。では、私から始めます。西園寺遥です。1-Aの担任で担当科目は数学です。男子バスケ部の副顧問をしています。出身大学は○○大学で、学生時代もバスケ部に所属していました。この学校は卒業してすぐ勤務したので、6年目になります。初めての担任ですが、よろしくお願いします。以上です。では、廊下側の前の席から順番に前に出てきて始めて下さい」 「はい。………秋山俊介-あきやましゅんすけ-です。東中学から来ました。部活は…………」 俺は苦手な自己紹介を終え、窓際に置いた椅子に座った。 このクラスでバスケやりそうな生徒は居なさそうだな… 女子も運動得意そうなのは、橘位かな… 「神谷淳平-かみやじゅんぺい-です。緑川中学から来ました。この学校でバスケがしたくて、スポーツ推薦で入りました………」 スポーツ推薦…バスケでスポーツ推薦で入学したのC組の谷瀬だけじゃなかったんだな…
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