第一章

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今日は入学式。 「俺は1-Aの担任か…」 ポツリと呟くと同期で社会科教師の椎久篤史-しいくあつし-が 「いいよな~。A組には入試満点トップの佐伯美桜-さえきみお-と次席の橘咲-たちばなさく-の優秀美人コンビが居て!」 と羨ましそうに言った。 「ま、俺が受け持つC組にはスポーツ推薦で入った谷瀬一馬-たにせかずま-がいるからいいけどよ~!バスケ部顧問としてはなによりだ」 こいつは昔から表情がコロコロ変わって面白い。 すこしチャラいが憎めない奴だ。 「でもよ~、あの優秀美人コンビが一般入試で入って来るとはなぁ~。びっくりだよな!」 俺が訳もわからず「何がだ?」と言いかけた時 「やべっ!入学式!」 時間をみたら入学式が始まる迄10分もなかった。 俺達は慌てて体育館に向かった為さっきの話の続きは聞けなかった。
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