【二休目】 仕事

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突如、発せられた声と同時に空を切り裂く音が彼女――藤原妹紅に近付く。 一瞬で見切り藤原妹紅は大妖精の肩から手を離し、〝ソレ″を回避した。 的を失い通過した〝ソレ″は近くの木に刺さり、カラカラッ…と陽気な音を出している―――――風車。 『痛がっているでしょうに』 「…………」 彼女は突然現れた謎の人物を目視する。 ―――灰色。 一言で表せと問われたらそう答えるしかないだろう。 そして、狐。 いや、正確には狐のお面を被った者だった。
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