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「いやはや遅くなって申し訳ありませんねえ」
茶葉さえ買えば良かったのですがついつい菓子にも目がいってしまいましてねぇ。甘いもの、好物なんですはい。
「遅いぜクラン、待ちくたびれたぜー」
雨の降りだした帰り道を小走りで帰還しましたが……私としたことがせっかくの客人を待たしてしまうとは面目ない。
「すみませんねぇ魔理沙さん。なにぶん、私、飛べない人でして」
「んーまあ仕方ないか。じゃあ菓子で手を打つ!」ヒャッハー
「判りました。しばしお待ちを」
はっはっは、買っといて良かったですよ菓子……あ展開についていけませんかあなた方。
簡単です、1号です。客人第1号。
霧雨…魔理沙さんと言いましたか。
彼女とは偶々知り合った訳ですがこれはまた中々話が合うんですね。
彼女もまた『普通』じゃあないみたいです。
「さっすがクラン、霊夢に出来ないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるゥ!!」
「恐縮です」フフッ
さて、先程から彼女が口にしている『クラン』ですが、どうやら私のあだ名のようで…
クラン……のらりくらり。
呼びにくいそうです、残念ながら。
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