【一休目】 一日

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「――さあて、もう居なくなりましたよ、魔理沙さん」 にこにこと笑顔で手を降り、姿が見えないことを確認した私は隠れている魔理沙さんにすかさず合図。 床下から恐る恐るひょこっと顔を出し、兵士よろしく周囲に敵兵もとい博麗の巫女さんがいないことを確認し出てきた。 「いやー、助かったぜクラン。 やっぱここに来て正解だったぜ」ヨッコラセ 「困りましたねぇ、ここは休憩所であって逃げ込む隠れ家ではないのですが……」 最近、魔理沙さんの利用状況が多い理由は大半が〝コレ″……別に構いはしませんがね。 ですが、あの巫女殿の乱心っぷり……余程の事ではない筈です。 見つかったりでもしたら――――想像するだけでも恐ろしい。 「私だって出来れば休みたいんだぜ? たかがちょっと高級煎餅食べただけですぐコレだぜ。 少しはこっちの身にも―――『フン』ペシッ あだっ!」 おっと、菓子を馬鹿にされてついついチョップを、これは失礼、だが許さん。 頭を押さえ若干涙目になりつつある彼女は戸惑いの表情からハッと察する。 「今のは煎餅の分です、私の前で菓子さんの悪口は如何なる理由であろうと許しませんよ」 「わ、忘れていたぜ。 クランのお菓子に対する情熱的な爆発力……!」 「今のは菓子さんの気持ち、そしてこの場にいない巫女殿の代わりとしてやらせて頂きました。 …のですが―― ――――どうやらその必要はなかったようですね」
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