いつもの放課後。

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「おーい、りゅーたー! パスパスパース!」 グラウンドを走り回る白い背番号付ユニフォーム。 「きゃー! せんぱーい!!」 フェンス越しにそのユニフォーム達を見つめ、そして声援らしき言葉をグラウンドに投げ掛ける各学年の女の子の集団。 でもそれよりも一番目立っているのは…。 「ゴール!」 「よっしゃー!!」 審判の声が聞こえるなり、歓喜の声を挙げ仲間達と輪になってはしゃぐ人だかりの中でも特に目立つ赤茶色の髪。 「龍汰、今日も絶好調だな!」 仲間の肩に掛けている腕は筋肉が程よく付いている。 「龍汰せんぱーい!!」 フェンスに集まってる女の子達に気付くと大きな瞳を細くして笑う。 その人の名は神谷 龍汰先輩。 私の憧れの人であって、 私の好きな人。
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