終わりからの~ハジマリ!

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今日は春も中頃。 とっても気持ち良い時だ。 夢ヶ丘高等学校3年生。 犬飼真琴。 僕は常に憂鬱だ。 それもこれも、腐れ縁のアイツのせいだ。 はっきりここに宣言しよう。 アイツこと、王道主人公体質フラグメイカーハーレム男・皇木優樹。 幼い頃から家が近所で、知り合い。 本当にろくなヤツじゃない。 面倒事には無計画に突っ込み、事を悪化させ、さっさと居なくなる。 後始末はいつも僕。 怪我なんて当たり前。 死にそうになった事なんて多々あった。 しかもヤツはそんな事も気がつかない。 僕の両親もヤツの虜で、いつもヤツを庇い、比べた。 僕はヤツが嫌いだ。 だがヤツは僕を親友と呼ぶ。 今日もヤツから逃れる様に下校を目指す。 ガララ 「真琴~!帰ろう!」 今日も失敗したらしい。 教室の入り口には、ヤツがにこやかに笑いながら手を振っていた。 珍しくハーレムどもが居なかった。 だが… 「断るッ!!」 「えぇッ!!?」
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