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町に出ても真琴は組んだ腕を離さず、今までの事や何て事の話しを続けていた。
しかし、人通りも多くなる店通りに入ると一軒のカフェに連れて行かれた。
店員の案内もそこそこに席について飲み物を頼み一息ついた。
飲み物が来るまで黙ってしまっていた真琴は、飲み物が来て店員が去るとゆっくりと話し始めた。
「…さて、何から話しましょう…
まずは、突然誘った理由ですよね…」
真琴には珍しく話す事がまとまっていないらしい。
時折唸りながら考える真琴を眺めながら、頼んでいたコーヒーを飲み待つ。
しばらくするとまとまったのか、しっかりと目を合わせてくる。
「歳さん、
僕は今日、『候補者』を知る為に歳さんを誘ったんです」
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