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教室内で長々もめ、根負けして一緒に帰ることになりました。
やべぇ…鬱になりそう…
横ではペラペラと嬉しそうに一方的に話し続けるヤツ。
適当に頷いておく。
「ねぇ、真琴…
これ何?」
見れば、ヤツの足元にはひかり輝く魔方陣らしきもの。
ニッコリ笑ってそっと離れていく。
「おめでとう。
おそらくそりゃ勇者召喚ってやつかな?
頑張って魔王を倒すなり、新たなハーレム作るなりヤってこい」
語尾にハートマークが付きそうになりながら、素晴らしい笑顔で手を振ってやる。
じゃあ。と言いつつ、足早に歩き出す。
巻き込まれたらシャレにならん。
ここは三十六計逃げるに限る。
スタスタ
ダキッ
「ダキッ」?
「一人だけなんて、
逃がさない」
ピカーッ!!
「フザケンナーッ!!」
僕はヤツに抱きしめられ、足元の魔方陣らしきものの光に飲み込まれ、意識がブラックアウトした。
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