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色とりどりのライトがステージを照らす。
そんな中を歌い、踊る、10人の少女たち。
観客たちは、惜しみ無い歓声を彼女たちに送る。
――――やがて、突然の転調。
次の瞬間
バッと火花が散り、まばゆいばかりの光が舞台を照らした。
ステージの前方の床が開き、下から少女たちが5人、あがってくる。
5人の少女たちはステージから観客席へと大きく手を振り、笑顔を送る。
『みんなーっ! 来てくれてありがとうーっ!!』
――――わああああっ!!
真ん中に立つ少女の言葉に、割れんばかりの歓喜の声が答えた。
『あなた色の私たち…
今日もあなたの為に頑張ります!!
それじゃあ、今日のオープニングコールは……
……リサ!! よろしく!』
『はーい!』
真ん中の少女にふられ、右から2番目に立っていた『リサ』が両手を挙げて応える。
黒く長い髪、大きい瞳。
胸元にピンク色のリボンがついた衣装を着ている。
『……みんなー、ハッピー!?
うちは、今日も最高にハッピーやでー!!』
少し間延びした、おっとりした関西弁。
それに応える何千・何万もの『ハッピー』の声。
『ほいだら、とことん楽しくいきましょう!
用意はええですかー!?』
リサが右手を高く掲げ、握りこぶしを作る。
『行くでーーーー!!!
ウィーー アーーー』
『『『ガールズ・ブーーーック!!!!』』』
――――わあああああああ!!!!
大人気アイドルグループ、『少女図鑑(ガールズ・ブック)』。
彼女たちのコンサートの幕開けである。
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