始まり

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「へ?」 女の子の声を聞いてビックリしてると… その瞬間、少し強い風が吹いて体が揺れた。 そして、気づいたら…誰かの胸の中にいた。 鼓動が早い。 なんで?落ちるところだったから?まるで、死にたくないと言ってるような心臓の音を聴いて目をつむる。 なに、ビビってるの私…。 「平気?」 あ、そうだった。ここ、誰かの胸の中だった。離れよ…。 「あ、すみませ…」 あれ?男の子? 「どうした?」 「あなたの他に誰かいます?」 気づいたら…そう聞いていた。 「あ…、梓のこと?」 「梓?」 そういったら、男の子の後ろから小柄の女の子が顔を出して「はじめまして!」と言った。 「はじめまして。そして、ありがとう。」 「どういたしまして。」 小柄の子に言うとニコっと笑っていた。 「でも、健ちゃんが助けたから健ちゃんに言ってよ♪」 あっ、そっか。 「ありがとう。」 「いーえ。」 なんか、愛想悪い? でも、さっき質問したとき笑ってくれたんだけどな。
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