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「おはようございます。」
カフェでのティータイムも終わり、いつものバイトの時間。
今日のシフトはあの人。
二人とも6時からで、裏の事務所のようなところで二人。
そして…
いつも通りの沈黙。
き、気まずい…!でも私から話すこともないし……。
INの時間まではあと5分。
5分間これなのかな?
と思っていたところ、
「咲夜さん。」
向こうから声をかけられた。
「はい?」
唐突だったので驚き、一言返すのが精一杯。
「咲夜さんていま16だっけ?高1だよね?」
「はい、そうですよ?」
「そっか…もうすぐ俺と一回りも違うんだな…。」
「いま28なんですか?」
「そう見える?」
ちょっと意地悪そうな笑みを浮かべて聞かれる。
見た目はまぁ普通のお兄さんといった感じ。
でもなんか…
「どっちかっていうと上に見えますね。」
素直にそう言うと見るからにがっかりした感じで、
「まだ若いつもりなんだけどな…。」
と呟いた。
悪いこと言っちゃったかな…?
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