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ふわり
ふわり
浮いているように体が軽い。
一体、ここはどこなのだろう。
見渡す限り真っ暗で、何もない。
樒影はぼんやりとした頭で思い返す。
確か、夜中に陣痛が始まって、急いで病院へ来たはず。
間隔がすでに短いので、すぐに分娩室へと運ばれた。
それからの記憶があまりない。
あるのは、見渡す限りの真っ暗な世界。
あぁ、俺はもしかしたらもう戻れないのかもしれないと直感的に思った。
子供達は無事だろうか
例え、この命に代えても子供が無事ならそれで・・
そう考えて、ふと獅桔の顔が過った。
獅桔なら、きっと立派に二人を育ててくれる。
子供達も、きっといい子に育ってくれる。
けれど、俺は誓ったんだ
誰よりも近くで
獅桔を幸せにするって
帰らなきゃ
獅桔の元へーーーー・・
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