14人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺か赤ちゃん、どちらを優先するかって聞かれたでしょ?」
獅桔は、一瞬「あっ」と言う顔をして口ごもる。
「いや、あれはその・・・」
「もう、無茶な事言うんだから・・」
「だ、だって、それ以外考えられなくて・・!」
「良い旦那さんですね、だって」
「え?」
「先生がそう言ってたよ♪」
「えぇーー;; すっごい失礼な事言っちゃったのに・・!」
「″愛されてるんですね″って、俺が照れちゃったじゃない。
先生もあれで、なんとしても助けなきゃって気合い入ったって(クスクス」
うう、と気恥ずかしそうにベッドに腰を下ろした獅桔に、ふっと樒影は微笑んだ。
「・・・ありがとね、」
樒影はそっと獅桔の元に体を寄せると、軽いキスをその頬に落とす。
「これからも宜しくね、パパ♪」
それはある晴れた日の事。
ほどなくして、病室は賑やかさを増す。
「赤ちゃん楽しみやなー´▽`*」
「あ! みっちゃんの部屋ここだーー♪」
「あーかたん♪」
「いや、別に抱っことかしたいとかは・・(ソワソワ」
「こら、顔出したらバレるだろ。病室はペット禁止なんだから」
「赤ちゃん可愛いだろうな・・//」
「俺たちと同じ双子らしいからな!」
ーーHAPPY BIRTHDAY--
「俺の命もくれてやる!だから四の五の言わずに絶対助けろ!!」
最初のコメントを投稿しよう!