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受付の女の人が電話で連絡を取っている
「よろしいそうなのでどうぞ」
あまりにも簡単に王室まで案内された
「なんのようかな?」
いかにもな白い髭に冠と真っ赤なコートを纏ういかにもな王様がそこにはいた
「うちのバカ息子をなんとかしてくれませんか?」
「バカ息子でーす」
「それは親の仕事で…
いやまてよ?セバスチャン!セバスチャンはおらんか!」
「なんでしょうか?あと私の名前はマルクです」
扉の向こうからセバスチャンと呼ばれる人物らしき者が現れた
きちんと整った髪や服装を見るからに執事であろう
王様は出で立ちを除けば和の国の人だがこちらは明らかに洋国の顔をしている
本名からも洋国の人間で間違いないだろう
「セバスチャンよ、確かあの話はまだ決まってないのであったな?」
「はいそうですが、あと私の名前はマルクです」
自己主張の激しいやつだな
名前なんてどうでもいいだろうに
「よし、ならば貴様を我が国最初の勇者として旅に出ることを命じる!」
「ふざけんじゃねーこの老害糞豚野郎!」
勇者として旅に出ろだと!?
こちとら部屋からも一歩だって出たくないってのに国からでろなんてあんたふざけたこといってんじゃ…
「かしこまりました」
「何言ってんだクソババ…」
バキィ!
また殴られた
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