418人が本棚に入れています
本棚に追加
/637ページ
優「…………」
翔「優香?」
翔が私を呼んでいる
でも私は何も言わなかった
話し合いをすればするほど、離れることを意識してしまうから
翔「もしかして、また寝ちゃったの?」
ほんとばか……
この状況で寝れたら、ただのアホだよ
でも、私は何も言わず翔から離れようともしなかった
離れてしまったら、もう一生肌で翔の温もりを感じることができないと思ったから
強く抱きついたまま何も言わない私に翔は続けた
翔「寝てる今だからこそ言うけど、俺は確かに優香と別れる…
でもそれは、優香が嫌いだからでも遥が好きになったからでもないからな……」
優(そんなこと分かってるよ)
翔「優香に『愛してるよ』って言われた時、心が揺らいだ……
やっぱり優香と離れたくない気持ちが出てきた」
優(それでいいんだよ、私たちが何も離れることないよ)
翔「でも、俺には遥のこと知ってしまったのに見捨てて優香の隣には行けないよ……
優香なら、1人でも歩いていける」
優(遥のことってなに?
それに大丈夫なんかじゃないよ、翔がいてくれないと全然大丈夫じゃない)
翔「俺の自分勝手な思いを通してもいいって言うなら……
優香を好きでいてもいい資格をくれ……
離れてても俺は優香以外が好きじゃないし、優香をずっと見てる
もう優香の隣に戻っては来ないけど、ずっと好きだからな
俺たちの恋の風を……
もう止めよう」
最初のコメントを投稿しよう!