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麗「当時、安藤は香里奈が好きで
何度もアタックしてたけど、香里奈には他に好きな人がいたの…
その人と香里奈は中学からずっと付き合っていて、誰が見ても本当に仲のいいカップルだったの……
でも、安藤はそれが許せなかったみたいで
香里奈の彼氏を……」
夕「彼氏を?」
私がそう聞くと、麗奈は一度目を閉じて
ゆっくり開いて言った
麗「彼氏をヤクザとかを使って……
殺したの」
夕「……………えっ?」
私は一瞬で寒気が走った
そんなことがこのクラスにあったなんて……
黙ってしまった私に麗奈は続けた
麗「その後、ヤクザとかは全員捕まって『金を渡されて、命令された』と言ってたの
その金を渡した相手が安藤だとヤクザたちは言ったんだけど、決定的な証拠がなくて
安藤は無罪になったの……
でも安藤は大事な彼氏を失った香里奈に対して、今までよりも強くアタックするようになったの……
その時、小さい声で安藤は香里奈に『あんな簡単に死んじゃったら、命令した俺もびっくりしちゃうよ』って言ったらしいの……」
夕「ひ、ひどい……」
私はその時初めて安藤君の正体を知った
自分のためなら、平気で何でもしてしまう
そんな安藤君を私は心から拒絶しようとしていた
そんな決意も無意味なものになるとも知らずに……
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