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私は家に帰った後も、ベッドに横になりずっとどうするかを考えていた
夕(翔を失いたくないけど、そうしないと翔が……)
翔がヤクザの人たちに勝てるなんて思えない
なぜなら、中学1年から翔を知ってるけど
翔は1度しか暴力をふるったことがないからだ
そんなことをずっと考えていると、私のケータイが鳴った
私はケータイを取り、電話に出る
夕「はい、もしもし……」
翔「今大丈夫?」
それは翔からの電話だった
夕「うん、大丈夫だよ…」
翔「そっかぁ!いつもなら電話が来る時間帯なのに来ないから、心配したよ(笑)」
相変わらず翔は優しい
いつもの時間に電話が来ないだけで、こんなにも心配してくれる
夕「ちょっと課題やってたからさ、気づかなくって……」
私は反射的に嘘を言ってしまった
翔に迷惑をかけられなかったから
翔「………」
夕「翔?」
黙ってしまった翔に私は言った
翔「夕紀、なんかあった?」
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