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夕「こんなの…もういや………(泣)」
私は溢れてくる涙を止めることができなかった
俊「ほら、後5分切ったぞ…
本気で二宮君たちを助けたいなら、俺と付き合っているというように見える完璧な演技をしろ
俺が待ち合わせで遅れてくる設定にしてな……」
そう言い俊君は私から離れて歩き出した
私は流れてくる涙を懸命に止めようとした
夕(自分で何とかしなきゃ…
翔にも、誰にも頼れないんだ……)
そう思い髪を整え、立っていると電車が駅に着いた
しばらくすると、優香ちゃんと明日香が出て来るのが見えた
すると、向こうから何食わぬ顔で俊君が走ってきた
俊「夕紀~!おまたせ(笑)」
俊君の口元は笑っていても目は少しも笑っていなかった
夕(やらなきゃ、もうやらなきゃダメなんだ……)
私は1度唇を強く噛み、目を閉じて気持ちを落ち着かせた
心を閉ざすために
もうこの道を進むことを後悔しないために……
夕(翔……
さようなら……)
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