~夕紀の真実~

46/62
前へ
/637ページ
次へ
でも私にはもう1つしか道は残されていない 夕「翔には感謝してるし、好きだったよ… でも今の私には翔よりも俊君の方が好き、それだけだよ…」 そう言って私は俊君を連れて、町の中を歩き始めた 俊「………」 2人が見えなくなるのを確認して、私は立ち止まって俊君に言った 夕「これで…これでいいんでしょ? これでみんなには手を出さないって約束してくれるんでしょ?」 私の問いに俊君は微笑んで答えた 俊「もちろん、約束しよ「だったら!」 私は俊君の声を遮り強い口調で続けた 夕「もう帰らせて……」 私は心の底から嫌だった 翔以外の男子とこれ以上仲良くしたくなかった 一緒にいたくなかった 俊「……夕紀は離れる決意は固めても、本当は二宮君と一緒にいたいんだね」 俊君の言葉に私は頷いた
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

419人が本棚に入れています
本棚に追加