~夕紀の真実~

54/62
前へ
/637ページ
次へ
私はびっくりして顔を上げた 確かにそこにはいないはずの翔が優香ちゃんの手を掴んで立っていた 翔「買い物頼まれて歩いてたら、みんなが走っていくの見つけたんだ… それで気になって後を追いかけたんだ」 そう言い優香ちゃんをかわし、私の前に立った 翔「夕紀、大丈夫か?」 夕(しょ、翔………) 私はびっくりした ついてきたなら私がやったことも分かっているはずなのに、なんでそんな優しい言葉をかけるの? 優「ニノ君!夕紀は「優香!!」 優香ちゃんの言葉は翔によって遮られた 翔「悪いけど、2人だけにしてくれ…」 そう言って翔は私を連れてみんなから少し離れた所に行った 翔「夕紀、頬赤いけど大丈夫か?」 夕「うん、大丈夫…」 翔「ならよかった(笑)」 翔はやっぱり優しすぎる 全て私が悪いのに、いつもの笑顔で話しかけてくれる 夕(やっぱり、本当のことを話そう……) みんなとも離れているから、俊君と繋がっている人に話を聞かれることはない… 今、翔を見て自分勝手な話だけど やっぱり離れたくなくなった 夕「ごめん、翔…実は「大丈夫!!」 夕「……えっ!?」 翔は私の言葉を遮って言った 翔「夕紀のことを最後の最後で離しちゃったからいけないんだし、誰だって他の人に頼りたくなるもん(笑)」 夕(違う、違うの… そんなこと笑って言わないで、本当は……) そう思い黙っている私に翔は続けた 翔「夕紀、幸せになれよ!」 そう言い翔はみんなのところへ戻った
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

419人が本棚に入れています
本棚に追加