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しばらく話していると、翔はぐっすり寝てしまった
本当は一緒に寝たかったけど、ケガしている所に触れるのが怖かったのでそれは辞めた
翔「んん……優香………」
寝言で私の名前を言う翔を見て、単純に嬉しかった
優「ふふ、それじゃあここに運ばれてきた時と同じじゃん(笑)」
救急隊員の人の話によると、翔は救急車の中でもずっと『優香』と呟いていたらしい
だからこそ、夕紀のために無理してまで西桜に行ったことを責めたりしなかった
翔にとって私が1番だって思わせてくれたから
優「でも、ここまで頑張らなくてもよかったのに……」
体中の至る所に包帯やら何やらがたくさんあって、見てるだけでも痛そうだった
何でも頭に強い打撃を受けたみたいだったので、心配だったが無事に起きてくれたのでほっとした
優「ついこないだの時と、立場逆転しちゃったね(笑)」
そんなことを言いながら、頬をつつくと
翔が少し微笑んだように見えた
そんな翔を見て、私はあることを思い出した
優(夕紀とのことも一件落着したことだし……
……前に決めてたこと言わなくちゃ)
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