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いつもよりも真剣に謝る翔の言葉を聞いて、演技だとは言えなくなってしまった
優「そ、それより腕痛くないの?大丈夫?」
何とか話を変えようと、私は翔に尋ねた
翔はゆっくり私から離れて言った
翔「まぁ、痛いけど状況が状況だったし
俺は大丈夫だよ(笑)」
嘘つき…
今『大丈夫』って言ったとき、一瞬左見てたよ
私のことになると、自分のことなんて二の次なんだから……
優(でも、そんな優しいところに私は……)
なんて考えているときに、ふと翔の方を見ると
翔は口を開けてこっちを見ていた
優「………へぇ?」
翔「へぇ……じゃねぇよ!食べさせてくれるんだろ!?」
優「ああ、ごめん、ごめん(笑)」
私たちは、入院してるなんて思えないほど笑いながら話していた
医者の話では、2週間後にリハビリを始めて
早くて1ヶ月後には退院するとのことらしい
その話を聞いた翔は『2週間で退院まで行く』とはりきっていた
そんな中、あの言葉を言う前に
翔にもう1つ重要な話があった
優「翔、ちょっと真剣な話していい?」
私がそう言うと、翔は真面目な顔をして言った
翔「いいよ、なに?」
優「……拓君のことなの………」
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