~病院生活~

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ーーーーーーーーーーーーーー 私は先頭で学校を抜け出し、西桜高校へ向かっていった 後ろから、拓君、静君、明日香に麻由がついてきていた すると、プルルルルル、プルルルルル 私のケータイが鳴って画面を見たら、そこには『二宮 翔』と表示されていた 私はそこに立ち止まり、急いで電話に出た 優「翔!!!」 ?「あっ、もしもし、優香さんでいらっしゃいますか?」 それは知らない男の人の声だった 優「はい、そうですけど……あなたは?」 医「あっ、私は桜中央病院の者です、二宮君なんですが 桜中央病院に救急車で送りましたので、急なんですが大至急来てもらえますか?」 優「も、もちろんです!! ……ただ………」 医「なんですか?」 私には1つ疑問があった それは…… 優「なんで私なんですか? こういうのは家族が行くんじゃないんですか?」 もちろん、この連絡が来たことはありがたかった 翔が心配だし、一刻も早く会いたい気持ちはあったのだが 何か引っかかってしまった 第一、電話の男が本当に医者かどうかも分からないし もしかしたら安藤のトラップかもしれない そんなことを考えていると、電話の男は答えた 医「もちろん、お母様に連絡はしました すると、お母様が『優香ちゃんにも伝えてください』とおっしゃいましたので、連絡させていただきました… 二宮君自身も、救急車の中ではずっと『優香』と呟いておりましたので(笑)」
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