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優「しゅ、集中治療室………」
静「ど、どうして…そこまでひどくニノがやられたってのか………」
私は足に力が抜け、その場に座り込んでしまった
優「嘘……そんなの嘘だよ」
拓「優香ちゃん………」
拓君は申し訳なさそうにしながらその場に立っていた
麻「と、とにかく行ってみようよ…
お医者さんの話とか聞けるかもしれないし……」
明「そうだね、優香行こう」
私はゆっくり立ち上がり、抑えきれない涙を隠そうともせず
ただ黙って歩いていた
集中治療室の前には翔のお母さんが立っていた
翔母「優香ちゃん、みんな…今日は学校なのに来てくれたの?」
優「お母さん……(泣)」
泣きながら翔のお母さんを見る私を翔のお母さんは抱きしめてくれた
翔母「翔なら大丈夫よ、あの子が優香ちゃんを置いてどこかへ行くはずがないわ……
翔は絶対帰ってくるから安心しな………」
私には、その言葉は自分自身に言っているようにも感じた
静「すいません、ニノはそこまでひどいケガをしたんですか?」
静君の発言に、翔のお母さんは私を離してゆっくり答えた
翔母「翔は頭を金属バッドなので何度も強く殴られたみたいなの……
それでも運ばれてきている時は意識はあったらしいんだけど、病院に着いたら急に意識を失ったきりで戻らないらしいの………」
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