~病院生活~

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明「そ、そんな……」 明日香はその場に座り込んで顔を伏せてしまった 麻「意識が戻らないって……そんな………」 麻由は肩を震わせながら集中治療室のドアを見ていた その麻由を見て、静君は落ち着かせようとして麻由の肩を手を置いた 拓君はずっと下を向きながら、何も発することなくただ立っていた 私はゆっくり集中治療室のドアの目の前に立ち、強くドアを叩きながら言った 優「翔!嫌だよ!!(泣) どこにも行かないでよ!!(泣) いつもみたいに私を励ましてよ! 『ずっと優香のそばにいる』って言ってくれたじゃん!! 約束したくせに… 早く…… 早く隣に来てよ、翔ぉーー!!!(泣)」 すると集中治療室のドアが開き、お医者さんが出てきた 医「最善の手は尽くしています! 我々も、彼も、頑張っているんです!! だから……って君!!」 私はお医者さんの言葉を聞かず、開いたドアの先に進んでいこうとした すると台の上に翔が横になっているのを見つけた 優「翔ぉ!!」 私は翔に近づこうとしたが近づけなかった ふと目に入った、カゴに入っている翔のワイシャツが 血まみれになっていたから……
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