~病院生活~

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優「なんか、すいませんでした…お母さんの前でケンカしちゃって」 静君たちがいなくなった後に私は翔のお母さんに言った 翔母「……いいお友達がたくさんいるわね(笑)」 優「……えっ?」 私が顔を上げて翔のお母さんを見ると、翔のお母さんは笑っていた 翔母「翔のため、拓君のため、みんなのためにあそこまで本気になってケンカできるのなんて、そうそうないわ いつも仲良くしてたけど、まさかここまでとはね……正直感激した(笑)」 優「お母さん……」 翔のお母さんはそう言う私の頭をなでて続けた 翔母「誰が正解、誰が正しい、そんなのケンカにはないの…… ケンカって言うのはお互いの気持ちをさらに強く結ぶための試練なんだから(笑) だから、自分の気持ちの整理がついたら明日香ちゃんたちに連絡しなさい 今はカッとなったからあれだけど、きっと明日香ちゃんも優香ちゃんのことを考えてるわ(笑)」 そう言ってくれた翔のお母さんは、どこか翔に似ていた 優(翔のあの優しさはお母さんから貰ったものなんだね……) そんなことを考えていると、集中治療室のランプが消えた
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