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夕「えっ、ご飯?」
私は意外なことを言われたので、つい驚いてしまった
翔「だって、すごい痩せてたのが戻ったなっと思ってさ(笑)」
そう翔は笑顔で言った
やっぱり翔はよく見ている
確かに翔に言われてから、私はちゃんとご飯を取るようにしていた
でも、鏡見てもそこまで変わったって感じは自分でもしなかったのに
翔には分かってしまった
そんなに優しくしないでよ
気持ちが、止められなくなる……
翔を求めてしまう
翔「……夕紀?」
翔は黙ってしまった私を心配してくれてなのか、私の名前を呼んだ
夕「ああ、ごめんね、なんでもない(笑)」
そう私が笑顔を作って言うと翔は
翔「夕紀、ちょっと……」
と言って、顔を近づけていた
すると、翔は私の頬を強くつねった
夕「ちょ、痛い、痛いぃ~(泣)」
翔「俺の前で嘘つくからそうなるんだよ!!」
翔は私の頬から手を離し続けた
翔「俺に嘘が通用しないのは、夕紀がよく分かってるんじゃないの?」
夕「しょ、翔……」
翔「もう俺には何も隠すな…
嘘を突き通すのが辛いってのは、夕紀が身を持って知ったことじゃないのか?」
私の頭をなでながら、翔は笑顔で言った
夕(翔……)
私は我慢していたものが、なくなった感じがした
それはきっと翔が隣にいてくれてるからなんだ……
私はやっぱり
翔が大好きなんだ
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