~病院生活~

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しばらく夕紀と話していると、消灯の時間になってしまった 夕「翔!無理しないで、しっかり寝るんだよ!!」 翔「分かってるよ、もう子どもじゃないんだから(笑)」 夕「じゃあ、また明日ね(笑) バイバイ!」 翔「おう!また明日な!!」 俺がそう言うと、夕紀は笑顔を見て出て行った 翔(あんなふうに夕紀と話せるようになってよかったな……) そんなことを考えていると、俺のケータイが光っているのに気づいた 画面には『大森 優香』と書かれていた 翔「はい、もしもし」 優「あっ、翔?今大丈夫?」 翔「うん、大丈夫だよ!」 俺は看護士さんたちに電話していることをばれないようにするために、声を小さくして話していた 優「今日、翔の所に夕紀来た?」 翔「ああ、来たよ!優香が頼んだことなんだって?」 優「だって、そうでもしないと翔無茶しちゃうでしょ…… 翔には早くよくなってほしいし………」 優香の言葉にドキッとした 純粋に優香の気持ちが嬉しかった 翔「優香、ありがと… 無茶は絶対しないから、気にしないで(笑)」 優「うん……あっ!」 いきなり大声で優香が言うので、びっくりしてケータイを少し離した 翔「うるさいなぁ、なんだよ?」 優「あのさ……夕紀の所にいったりしないでよね!!」 そう言って、一方的に電話を切られた 翔「あっ、おい! ……ったく」 そう窓から星を眺めながら俺は呟いた 翔「離れる訳ないだろうが……」
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