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あれから2週間が経った
俺は前よりも痛みが引いたので、リハビリを開始した
看「二宮君、少し休憩したら?もう4時間ぶっ続けよ!?」
翔「はぁ、はぁ……後、10分だけ………」
さすがに2週間も歩かなければ、体は思うようについていかなかった
看「まったくもう……
柏葉ちゃんが退院しちゃったから、優香ちゃんに私が頼まれたのに
これじゃ約束守れないじゃない?」
そう、夕紀は1週間前に退院した
『退院しても、また来るからね!』と言いつつも
夕紀は休日にしか来ない
さすがに隣町から通うのはきついみたいだ
毎日来てくれるのは、優香ぐらいだ
学校が終わると、優香はいつも走ってここまでくる
それが俺からしたら、たまらなく嬉しい
時刻を見ると、もう午後の5時になっていた
翔(そろそろかな……)
そう思う、俺の予感は的中した
優「翔ぉ~、頑張ってる?」
優香が少し額に汗をかきながらリハビリ室までやってきた
翔「いつも悪いな、来てもらって(笑)」
優「私、翔の彼女なんだから当たり前でしょ(笑)
それより!リハビリはもう終わりにしようよ!!」
翔「はぁ、なんでだよ?」
俺が不思議そうに聞くと、優香は俺の耳元で誰にも聞こえないくらいの小さな声で言った
優「だってここじゃ、ちゅーできないでしょ(笑)」
翔「なっ、///////////(恥)」
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