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翔「別に、そこまで嫌がることじゃないだろ」
翔はそう言って、私を安心させようとしたが、私の不安は止まらなかった
優「翔はちょっと鈍感だからなぁ…
きっと好かれても気づかないだろうし、その子が明日香ぐらいかわいかったら勝てる気しないし最悪だよ……」
翔「なんで明日香ぐらいかわいいと、優香が負けちゃうんだよ?」
よく分かってない翔に分かりやすく例を出すことにした
優「じゃあ聞くけど
私と明日香、好きとかの感情抜きにしたらどっちがかわいい?」
私がそう言うと、翔を腕を組みながら考え始めた
優(翔、困ってるのかな……
まぁ私なんて明日香に比べたらうるさいしすぐ怒るし、子どもだし……
その点明日香はきれいで、優しくて、もう立派な大人
どう考えたって、私が明日香に勝てるわけが「優香」
私がそう思っていると、翔が私の名前を呼んだ
優「えっ、なに?」
翔「いや、何じゃなくて優香だって!」
優「………?」
私は翔の言っていることが意味分からず、不思議に思っていると
翔が呆れた顔をして続けた
翔「優香、自分で言ったんだろうが…
私と明日香、どっちがかわいいって……
だから俺は優香の方がかわいいと思うよ(笑)」
優「うん……
……って、えっ?」
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