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拓「オフェンス、ディフェンスどちらも5回ずつでいいよな?」
翔「ああ、先どうぞ…」
そう言いニノは持っているボールを阿久津君に渡した
遥(ニノ、頑張って……)
私はそう思いながら見ていると、早速阿久津君が右へ動き出した
あまりの速さに一瞬反応が遅れるニノ
翔「ちぃ……」
拓「もらったぁ!!」
そう言い、急に方向を変え左側へ行きニノを抜いた
そのまま放ったシュートはきれいに決まった
拓「どうだニノ!」
翔「やるじゃねぇか…
だが!!」
そう言いニノは今までとは全く違う表情になって、一言も話さなくなった
優「あんな翔の顔、見たことない……」
唖然としている優香
静「あれはニノが本気になった時の集中している顔だ
大会ではレベルが低かったからか、ニノは本気でやったことがなかったからな……
久しぶりに見たよ(笑)」
少し嬉しそうにする中川君
そんな中、コート内を見るとニノがゆっくりボールをつきながら前進していった
明「なんか隙だらけじゃない?
やっちゃえー拓也ぁ~!!」
声を出し応援する明日香
静「いや、一見無防備に見えるニノだが拓が手を出せてねぇ……」
確かに無防備に見えるニノに対して、阿久津君は手を出さず姿勢を低くしたままでいた
拓(す、隙がねぇ………)
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