~翔と優香~

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静「大森………」 俺と大森はニノの家に向かって歩いていたが、大森は俺の服の袖を強く握っていた 優「ごめんね…でも今だけはこうさせてほしい……」 泣きはやんだが、まだ震えが止まってない大森 静「大森、お前にだって分かるくらいニノは大森が好きだったんだ… ニノには絶対何かあったんだ」 優「………私だってそう思いたいよ でもあんな冷たい翔を見たことがないの………」 また涙を流し始めた大森の前に立ち、俺は言った 静「態度や言葉を冷たくするのなら、誰だってできる 俺だって麻由に一時期冷たくしてたんだし…… でもな………」 俺は自分の左胸に握った手をつけて続けた 静「ここだけはごまかせないんだよ(笑) 心だけはな……」 優「静君………」 静「ニノを信じろ、そしてニノに好かれている自分を信じろ!!」 俺の言葉に大森は何度も頷いた そんな大森を連れて、ニノの家の前まできた 静「いくぞ……」 優「……うん」 大森の返事を聞き、俺はニノの家に入っていった 翔母「あらぁ、静君に優香ちゃん!! 珍しい組み合わせね(笑)」 静「すいません、ニノいますか?」 翔母「部屋にいるわ、入っていいわよ(笑)」 許可が出たので、俺は階段を上りニノの部屋まで行った 俺はノックもせずにニノの部屋に入った 翔「せ、静!! 何しに…………」 ニノは俺の後ろに下を向きながら立っている大森に気づき、口を止めた
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