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今の翔を見れば、絶対意見を変えないのは分かっていた
でも、私だって終わらせたくない
私だって意見を変えるつもりは全くない
翔の言った『世界で1番に大好きな人』って、話の展開から私だから
そう思ってくれてるのに、別れないといけないなんておかしいよ
今までの翔が私に言ってくれた言葉、全部信じてたんだよ
『夕紀よりも好き』だとか『一生一緒』だとか…
全部全部信じてたんだよ?
翔は私の問いに黙ったまま、ただお互い抱き合っていた
優「翔……」
翔「………………なに?」
優「私、翔のこと……
……愛してるよ」
私はこのことがどうしても言いたくて、お祝いは2人でやりたいと言っていた
ずっと言いたかったけど、機会がなくて言えずにいた
私が言うと同時に私の頬を何かが落ちた
止まらなくずっと落ちてくるその正体は翔の涙だった
優「しょ、翔「何も言うな」
翔に言葉を遮られ、強く抱きしめられた
私は翔の気持ちに答えるためにも優しく翔を抱きしめ返した
しばらくすると翔がゆっくり口を開いて言った
翔「例え大好きでも、例え愛してても、
もう後戻りはできないんだ……」
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